ポータブル超音波診断装置 HS-1500
ドップラまでは必要としない方、複数ベッドでのエコー検査をされる方、往診をされる方に最適な超音波診断装置です。
私たち柔道整復師が用いるエコーは、「超音波画像観察装置」と呼ばれます。
時々、「医療機関にある超音波画像診断装置とどう違うのですか?」という質問を受けますが、器械装置そのものは医師が用いる超音波画像診断装置と何ら変わりません。
エコーは、病変部分に超音波を照射します。
同一密度の組織内ではそれが直進しますが、密度の異なる境界面では反射と散乱を生じます。
要するに、筋と骨では前者が薄い白色で後者が濃い白色に描出(びょうしゅつ)されたり、血腫は黒く描出されるなど、組織ごとに超音波の反射が異なるために描出される画像に色調(濃度)の変化が現れるのです。
なお、エコー画像は白黒画像で、その画像が画面に映し出されることを描出と呼びます。
エコーは確かに、接骨院で用いられる他の医療器械とは異なり、治療効果をもたらすものではありません。
治療機械ではなく、検査器械の一つと言えるでしょう。
私たち柔道整復師は患部の様子をエコー画像に描出し、それを見ることをしますが、これはあくまでも施術の補助として行うものです。
この画像を元に、診断を行うものではありません。
施術の補助とは、例えば、損傷靭帯付近の血腫がなくなってきたから圧迫包帯を除去しようとか、損傷した筋断端がまだ癒合していないからまだしばらくは固定を続けようなど、施術を行う上での情報収集に用いると言うことです。